とあるツイ廃のブログ

ツイ廃が140文字で抑えきれないなにかをただかきつくるもの

クラシックを推す ①

旅行だけだと思ったら大間違い、クラオタもしてますんで推します。

さて、クラシックといってもピンからキリまである上に人ひとりとってもやはりピンキリときたもんだというわけで、有名か否かを問わずに上げるコーナーでございます。多分説明(という名前の薀蓄)は間違っているところが多々あるので、作業用BGM置き場としてご活用いただければ幸いです。

グレゴリオ聖歌

https://m.youtube.com/watch?v=p_shhU_H5Z0

さて、いわゆるクラシックとかいうのはグレゴリオ聖歌に端を発するとかよく言われますが、実際グレゴリオ聖歌ができたのは600年くらいであるため、果たしてそこのところはどうなのかと思いますけれども、そういうわけです。グレゴリオ聖歌の頃というのは純粋に合唱、つまり歌だけのモノフォニー(単旋律)の曲で、現在からすると極めてシンプルに見えますが、実際バイオリンなどはなかった時代だから妥当ではあると思います。個人的には流れてきたらボケーっと聞く程度ですが、落ち着きますね。

ジョスカン・デ・プレアヴェ・マリア

https://m.youtube.com/watch?v=LUAgAF4Khmg

時代は一気に下りまして、ルネサンスの時代です。ここまで何もなかったのかというと、多少は何かあったのかもしれません(民謡とかその辺)が、私が知っているのがないというだけです。ごめんなさい。

さて、このころはまだ「音楽」というとキリスト教のイメージが強いわけで、しかもバイオリンなどの発明(あるいは改良)もされていない時代であるため、声楽が中心です。しかし、グレゴリオ聖歌がモノフォニー(単一旋律、声部が分かれない合唱)であったのに対し、900〜1000年ごろからポリフォニー(複数旋律、つまりは合唱で、声部が分かれる)が発生し、ルネサンスの頃に声楽でこれがピークを迎えます。

さて、ジョスカン・デ・プレとはフランスのルネサンスの作曲家です。聞けばわかりますが、ゴリゴリの対位法が駆使されています。つまりモノフォニーが出来上がっているということで、声の響きの調和がとても心地よいものです。

オケゲム「清純なる聖母」

https://m.youtube.com/watch?v=cXQdhks3gdY

ジョスカン・デ・プレと同じくらいの時代の作曲家、フランドル楽派の一人であるオケゲムです。ジョスカン・デ・プレの師匠だったとかなんとか言います。

ジョスカン・デ・プレオケゲムもあまり詳しいことがわかっていません(し、私もわからない)ので曲紹介というだけでございます。

④リュリ「クラヴサン組曲

https://m.youtube.com/watch?v=l7sfbZqO_bM

やってまいりました、バロックの時代でございます。美術史と一致しているのか、あるいは少し遅れているのかというのは定かではないですが、まずバッハの少し前のフランス(イタリアから帰化)のジャン・バティスト・リュリの曲を挙げてみます。

リュリは太陽王ルイ14世の宮廷音楽家として有名です。それ以上に有名なのは、指揮棒(ただし当時は杖みたいなものを床に突くことで指揮をしていた)でつま先を誤って突き、そこから化膿して亡くなったとかいう話ですが、それは置いておきましょう。

さて、この曲に関してはあまりにも渋いので、youtubeを漁るのに少し苦労しましたが、よく考えたら音楽悲劇で有名なのでそちらをあげればよかったが、高尚すぎるというわけであえて出しません。一応述べておくと、音楽悲劇はそのままオペラの原型のようなものと考えていただければそれでよろしいかと思います。映画のアマデウス見ればわかりますが、実際モーツァルトの頃まで「オペラは高尚」という印象は残っていたようです。

さて、このクラヴサン組曲というのはなんぞやというと、ピアノでバロックの方向進んだ渋い人なら、「バロック曲集」みたいなものの中によくまばらに入っているやつです。この頃にクラヴサン(チェンバロ、今のピアノにつながる)が出始めたため、その流行に乗ったものと考えられます。

⑤バッハ「ヨハネ受難曲

https://m.youtube.com/watch?v=QbVTxRicMGM

バロックといえばバッハは外せないと言われます。バッハの受難曲に関して申し上げますと、バッハは有名なヨハネ・マタイ以外にもマルコ、ルカの計4つ作っていたとか言いますが、後者2つは散逸しています。また、マタイ受難曲に関しても2曲作られたと言われていますが、おそらく現存していないと考えられています。それにしてもバッハのマタイ受難曲はバッハの死後は忘れられていたようで、1829年メンデルスゾーンが復活公演なるものをやって現在の名曲として残っているのです。

さて、受難曲とはなんぞやと言いますと、新約聖書のマタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの各福音書のうち、イエスの受難(裁判で処刑宣告を受けてから処刑まで)の場面を描いたところを曲として表現したものです。この形式自体はバッハ以前からありますが、今最も有名なのがバッハだということで今回あげたわけです。

さて、バッハの説明は不要だと思います。後でもう一つ出しますが、バッハの時代にやっと声楽のポリフォニーから器楽系ポリフォニーが出来てきます。また、宗教曲もあるにはあるものの、クラシック音楽の世俗化も進んできたと言えるでしょう。

⑥バッハ「バイオリン・パルティータ 2番」

https://m.youtube.com/watch?v=lpe7thXd69E

さて、先述の通りバイオリンはルネサンス期にはなかったものの、1500年ごろに発明され、この頃はかなり出回っていたものと思われます。バッハはそこでバイオリンのための曲をいくつか書いています。バイオリン・パルティータ2番は終曲のシャコンヌが極めて有名です。ピアノ関係でいくと、20世紀に入ってブゾーニが編曲したり、それ以前にブラームスが左手のための曲として編曲していたりもしますが、吹奏楽でも有名だと思います。個人的な考えですが、バロックの長い曲は力が入っている分、傑作が多いと思うところです。

コレッリ「バイオリン・ソナタから 12番」

https://m.youtube.com/watch?v=cBoAmQl2Kgc

バロックの人ではコレッリもあげてみたいと思います。コレッリは特にバイオリンで有名な人で、バイオリン関係の曲を多く残しています。さて、バイオリンソナタ(Op.5)からは12番を引っ張ってきたのはなぜかというと、やはり長い傑作というのもありますが、この曲だけコレッリとしては有名だということもあります。ラフマニノフが「コレッリの主題による変奏曲」を書いていますが、コレッリが作曲者ではなく曲だという誤解が広まっていたということも事実です。さて、コレッリの他の曲だと合奏協奏曲なども有名です。

⑧ヴィヴァルディ「調和の霊感」

https://m.youtube.com/watch?v=SY3Kxf7ZTeI

ヴィヴァルディといえば「四季」が有名ですが、あえてこれを選んだ理由というのはもちろんあり、この曲はバッハが4台のピアノ(あるいはクラヴィーア)と協奏曲用に編曲しているということです。

参考:https://m.youtube.com/watch?v=tJ49G2-Chhs

バロックでは著作権という概念なんかないので、編曲などがよく行われていたということが伺えます。

ヘンデル「水上の音楽」

https://m.youtube.com/watch?v=EXfuA9zjv7M

バロックといえばもう一人、ヘンデルも有名です。メサイアなんか有名ですし、サラバンドもカッコいいと思いますが、一方でこちらはイギリスの宮廷音楽家だったこともあり、特に「水上の音楽」はロンドンのテムズ川上で行われたとされる音楽会かなんかでジョージ1世に披露されたと言われる曲です。ちなみにジョージ1世はハノーヴァー選帝侯であり、従ってハノーヴァー朝がはじまり現在も続くウィンザー朝になったというところがありますが、ヘンデルは実はもともとハノーヴァー選帝侯の宮廷楽長だったところ、ジョージ1世とくっついて行ったらイギリスに帰化したという割と妙な経歴を持っています。

よく言われるのはバッハが「音楽の父」ならヘンデルは「音楽の母」ということですが、あまりよくわかりません。

⑩バッハ 「カンタータ208番」

https://m.youtube.com/watch?v=yc_btdk-_d4

さて、〜バロック編の最後はバッハのカンタータのうち最も有名なので締めましょう。いわゆる「狩のカンタータ」とか言われますが、ドイツチックで面白いと思います。「羊は柔らかに草を食み」なんていうアリアもありますが、牧歌的で穏やかな感じがするので有名な部分です。

バッハのカンタータは無駄にいっぱいあるのでちびちび聞いてみるといいと思います。

 

以上、〜バロック編でした。バロックだと有名どころももちろん割と渋いところにも足を突っ込んでみると面白いと思います。