とあるツイ廃のブログ

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高速バス事情

さて、私の旅行の交通機関といったら高速バスがメインでございます。(最近は船も使いますがね。でも船は航路がきわめて限られているので、使えたら使うくらいの認識です。)そういうわけで高速バス事情について解説と考察をします。

0.About 高速バス

①概説:高速バスとは路線バスと区別される(が、実際どうなのかというと微妙…というのも、高速バスも一定のルートを走る点では一種の路線バスということもできるが、ターミナル間の2点だけを結ぶという点で大きく異なっていると思う)。かつては大きくツアーバス系、高速乗合バス系に分けられ、前者の方は値段が安い傾向にあった。しかしその分安全性に疑問がもたれていたことも事実(例えば過労など)であり、実際藤岡IC付近における事故などはまさにそうであったことなどから、その事故を機に高速乗合バスへの一本化が進められ、結果として中小バス会社というのは淘汰される結果となっている。現在ではそこそこの安全性が確保された(完全とは言えないまでも、それこそ高速道路は貰い事故などというのも往往にしてあり得るが)と考えることができるであろう。(個人的には一番安全と思われる徒歩でも車が突っ込んでくるなどの事故というのはあるわけだから、完全な安全はないと割り切ってしまっているが)最近では疲労度計なるものを導入する会社があったり、2人以上の乗務員がいるなどということもある。

さて、高速バスを使うにはどうするかというと、まずは予約が必要(当日空きがあれば乗車可能という場合もある)である。しかし、高速バスの値段というのはピンキリ、それこそ東京〜大阪を¥1500で行けるものもあれば¥9000以上払わねばならないものもある(といっても新幹線や航空機より安いのが常だが)。そこで、高速バスの比較サイトを利用すると良い。そこから直接予約も可能である。

②バスの種類:種類といっても基本はどの会社も同じなのでまとめて解説する。これ以降「グレード」と表すことにする。

⑴四列シート:普通の大型バスの椅子。東京〜大阪で最安¥1500など、長距離の移動に関して価格破壊を引き起こした。貧乏人の友とも言える一方、長時間では隣が大きい人などするときついものがある。実体験では、隣が太ましい人だったために眠りづらかったり、いびきがうるさかったり、あるいは盗難が不安だったり(といっても今まで遭ったことないが)といろいろある。

⑵四列ゆったり:⑴から1、2列減らすことで座席間隔を確保したもの。⑴が概ね11列であるのに対し、⑵は9、10列が多く、横幅も確保されていることが多い。⑴よりは高いが¥1000程度の差なので、最近私はこっちを利用することが多い。特に肘掛けがしっかりあるのとないのとではかなり違うと思う。

⑶3列シート:横3列。1-2型(2-1)や1-1-1(独立)があり、前者は1列の席と2列の席に分かれている。後者は1列の席がそれぞれ通路を挟んで並んで3列というものである。これらは明らかにプライバシーの確保、快適性という面では⑴、⑵を上回る。しかし値段が少々張る一方で、稀にヘタに⑴⑵を選ぶときより安い場合もあるので、その辺りの吟味というのは強く求められると思う。

⑷2列シート:横に2列、個室になっている場合も多い。最高級グレードと言えるだろう。プライバシーや快適性は最高である。その分値段も張り、¥10000〜というのがスタンダードといえる。

その他、willerは⑴〜⑷をベースに顔のあたりにかけるカバーをつけるなど、独自性を発揮していることもあり、また、⑵⑶を前後で組み合わせたバスも存在する。ほかには充電設備がついたものもあり、携帯電話程度ならば充電できるものもある。

③会社に関して:会社といってもいろいろあるので、私が今まで利用したことがあるところと有名どころを紹介する。

⑴JRバス:言わずと知れたJRが運営するバス。やや高いが、安全性や信頼などは高いと考える人も多い。「青春ドリーム号」なるものは安価だが、しかし⑵以降の方のより良いグレードの方が安いことも多い。一方で、よく調べると、早期予約特典的な感じで他の会社より高いグレードが安いこともあるので、その辺りの吟味は必要である。

WILLER EXPRESS:言わずと知れた大手バス会社。ちなみに北近畿タンゴ鉄道も運営する。それはさておき、②で述べたように普通のバスにちょっと手の込んだ加工をして独自性を追求している。梅田に独自のバスターミナルを構える。

平成エンタープライズ(VIPライナー):VIPラウンジを京都、名古屋などに構え、待合所も兼ねている。休憩や着替えなどに利用できるのが魅力的。

オリオンバス:星をあしらったキャラクターが側面にデカデカと描かれている。東京ー福岡の超長距離便を運行していることなどの特徴がある。対抗相手は西鉄バスはかた号など。

⑸さくら観光:側面にさくらがあしらわれたものや、キラキラ号などを運行する。キラキラ号は赤い車体に犬猫のイラストがあしらわれた、とりあえず派手なので間違えない。

⑹その他:各地方の私鉄系のバスなど。特に特徴的な会社を挙げる。

弘南バス:東京ー青森のパンダ号やスカイ号を運行。

西鉄バス:東京ー福岡のはかた号を運行。

④バスターミナル関係:以下に挙げるバスターミナルのほかに、各県の中心駅付近にも小さいながらもバス停がある。

1.関東

バスタ新宿:新宿駅南口(とルミネ)に隣接する、言わずと知れた東京の大バスターミナル。コンビニは中にあるが極めて混雑する。従って必要物品は別のところを探して買うのが良い。新宿なので少し探せばある。待合室もかなり混雑し、座れない場合があるので、どこかで時間つぶしをしておくといい。紀伊国屋などは21時くらいまでやっているし、新宿に鎮座するSuicaペンギンを崇め奉るなどすると良いだろう。

⑵鍛冶橋駐車場:東京駅八重洲口を有楽町駅の方向に行くとある。こちらも東京の大バスターミナルといえよう。こちらの場合コンビニは近くのフォーシーズンズホテルの地下や、有楽町方面にある。また、やはり有楽町が近いこともあり、必要物品は有楽町に出ればいろいろ入手でき、また、八重洲ブックセンター丸善(ただしこちらは丸の内のしかも神田寄りでやや遠い)などもあり、時間つぶしができる。というのは、鍛冶橋駐車場の待合所は極めて狭いためである。しかし壁際には充電設備があるので、利用したい場合は張り付くと良い。

⑶横浜シティエアターミナル(YCAT):横浜駅東口にあり、日中は羽田空港や成田空港に行くリムジンバスが発着するが、夜中は高速バス停留所になっている。⑴⑵に比するとやや小規模ではあるが、しかしやはり本数は多い。東口にあるため、早朝深夜は営業している店舗を探すのは難しく、西口まで歩く必要があるだろう。しかし、日中の賑わいとは全く趣の異なる横浜駅も見られる点では面白い。

2.関西

⑴梅田モータープール:関西の大ターミナルといえよう。阪急梅田駅からの高架を左に見ながら、梅田芸術劇場があったらその目の前にある。待合室が屋根だけと、よくいうと質素、悪くいうとショボいので梅田(大阪駅)周辺で時間を潰すなどしなければならないと思う。ちなみにWILLERは少し離れたところに専用ラウンジがある。

⑵大阪シティエアターミナル(OCAT):JR難波駅に直結。使ったことないので正直よくわからない。

⑶京都駅八条口バスターミナル:京都のバスターミナルと言ったら大体ここになる。京都駅の表側(烏丸口京都タワーなどがある方)ではなく、伏見や東寺の類がある裏側の方で、近鉄がある方である。待合室はないが、付近は京都駅、あるいはイオンもあるのでなんとかなるだろうとは思う。ちなみにVIPライナーはイオンの近くにVIPラウンジを構え、そこから発着する。

⑤その他

バスに乗る際には注意点が少々あるので紹介しておく。

・時間に遅れない:まあもちろんと言ったところだが、要するに鉄道などと同じと考えるべき。これに絡んだ妙な乗客トラブルもあるが、その当事者にならないようにすることも重要である。また、トイレ休憩で乗り遅れることもある。注意があるように、「乗り遅れたら出発する」ので、どこかわからない謎の場所においていかれたら悲惨である。心して気をつけなければならない。

・夜の過ごし方:大きな音を立てる、異臭を放つなどは厳禁。私が乗っていたら外に放り投げるレベル。

ところで、バスでは眠りにくいということがあるが、経験上なぜかを考えると、まず姿勢がきついのだろう。それが9割、残りは窓から差し込む光だろう。後者はアイマスクをすれば済む。問題は前者で、恐らく腰や首が痛くなる。従って、ネックピローや腰に当てる小さいクッションをおくとよい。また、下半身が蒸れることも考えられ、このため下着などを取り出せる準備をしておくといい。

さて、このようにややきついところもあるが、上手く使いこなせれば究極のケチ旅行、週末宿なし0泊3日も十分可能なので、旅行の際は考慮してみるといい。