とあるツイ廃のブログ

ツイ廃が140文字で抑えきれないなにかをただかきつくるもの

伊豆の旅〜③交通オタ的視点

伊豆の旅を鉄オタ的な視点から語ります。

実際鉄道に限らずバスとか船とかのオタクもやってますが、今回は鉄道しか乗っていないので、必然的ニ鉄道の観点からになるわけですが、撮り鉄ではないので、写真などという気の利いたものはございません。あしからず。

私はこのたび、行きも帰りも同じルートで行ったわけですが、私は私鉄沿線に住んでいて、JRで東海道方面の最寄駅は東海道線の列車が止まらず、川崎まで出なければなりません。しかし、しかしです。川崎まで出るよりも、横浜まで出た方が私鉄なので安く済むことから、横浜から東海道線に乗るというルートを取ったのです。

しかし、実はこれは2番目に安いルートで、実は一番安いのは相模大野を経由して小田原から出ると、小田原まで私鉄なので安いというのがあります。しかし乗り継ぎが不安だったので、割と勝手知ったる上記のルートを取ったのです。

横浜からは東海道線です。上野東京ラインなどとも言いますが、横浜に来てしまえばほとんど関係ありません。横浜からは、戸塚、大船などを通り過ぎて行きます。国府津では東海道線の旧ルート、富士山の山沿いを走る御殿場線が分岐しますが、そんなこと気にせずとにかく進んでいきます。ちなみに御殿場線は沼津で東海道線に合流するので、この旅行で使えなくもなかったのですが、なんせ単線で山がちと来たら時間がかかってしまいそうなので敬遠したのです。そうこうしているうちにお猿の籠屋の小田原を過ぎます。箱根へのルートでもあり、大雄山線なるものが分岐して行きますが無視して進みます。すると東海道線箱根山の麓、一気に山がちな地形になりますが、しかしすぐに海が見えてきます。早川〜根府川など、青空と海と道路と鉄道という取り合わせの風流さで割と有名な撮影スポットや、根府川駅の、割と高台にありすぐそこに迫っているように思われる海の絶景などで有名なところなどを通り過ぎると、横浜から1時間10分ほどで静岡県熱海駅に着きます。

熱海駅では、伊豆半島東海岸沿いを走る伊東線と、伊東駅から先、河津や下田まで結ぶ伊豆急行が分岐しています。最近こちらの路線には、特急のサフィール踊り子が設定されるなど、JRや東急(伊豆急の親会社)による伊豆半島東海岸の観光開発が進んでいます。しかし私は修善寺のほうに行くにあたり三島に向かうため、ここで乗り換えます。

乗り換えたのは沼津行きです。熱海駅での東海道線はたまに静岡や浜松行きもありますが、かなりの本数が熱海、函南、三島、沼津のほんの4駅をピストン輸送する列車です。ちなみにこのうち何本かは上野東京ラインとして、宇都宮線方面に(から)直通していくものがあります。高崎線方面に(から)は行きません。

さてこの沼津行き、たった4駅とはいえかなり濃いルートです。まず熱海駅を出てすぐ、函南まで長い長い丹那トンネルを通ります。通過に約6、7分くらいかかるくらいの極めて長いトンネルですが、これにより東海道線の使い勝手が良くなったといえます。先述の御殿場線は、このトンネルができるまでの東海道線のルートなのです。昭和9年(1934年)開通のトンネルですが現役です。いずれトンネルを抜けると、前には掘割に見え隠れしながらも富士山が見え、函南駅に到着します。あまり乗降はありません。すぐ出発すると3分くらいで三島駅です。右手には新幹線のホームがありますが、本数は1時間にこだまとひかりが3、4本止まるくらいです。

三島はJR東海の駅です。なんだったら函南からそうですが、ここで注意しなければならないのは、IC乗車券のエリア跨ぎをしていることです。

熱海まではJR東日本Suica圏ですが、そこからはJR東海TOICA圏です。各圏の「内」でSuicaを使う分には相互利用ができる(例えばTOICA圏内でSuicaを使うことは可能)ので問題はありませんが、問題は7跨ぐ」時にあるのです。問題と言ってもそこまで大したことではないですが、要するに自動改札で通れないので、精算機で切符を出してもらえとか、有人改札に行けとかそういうくらいです。従って、エリアを跨ぐ場合は事前に紙の切符などを買っておくべきだと思います。

さて、三島からは伊豆箱根鉄道駿豆線です。駿豆線は明らかに駿河・伊豆から取られたような名前ですが、実際は三島から修善寺に至るまで全て伊豆国を走る路線です。しかし昔は違い、上述の東海道線の旧ルート時代の三島駅駿河国にあり、後に丹那トンネル経由のルートでこうなってしまったという歴史を考えれば仕方ないことだと思います。水戸線奈良線と似た歴史的経緯があるのです。それはさておきまして、この路線の最大の特徴はとにかく揺れることだと思います。首が折れるかと思うくらいでした。しかし、それよりも車窓から見える富士山はまた良いものです。他にも沿線には伊豆長岡修善寺はじめ温泉が多いことからも、やはり観光に力を入れているのかも知れません。駅舎がきれいになっていたり整備されていました。

なんとなく鉄オタ視点から書いてみたのでそれだけです。オチもなにもございません。